従位節でwill を使う場合 ;Native Speakers の 議論から。

日本人は If ~、When ~、after ~、before ~ 等 の 従位節の中が、将来の事を記述している場合、そこに will を使いたくなります。

特にIf ~、When ~場合はNative speakers の間でも議論になります。

下記のSiteは、名著「続 日本人の英語 (マーク・ピーターセン著)」で論じられた “If I will be late, I will call you.” という文の是非です。

https://forum.wordreference.com/threads/if-i-will-be-late-i-will-call-you.770643/

それではNative Speakers の 辞書 や 指導方法を見て 理解しましょう。

 

1. 先ず、「節」と「文」について、定義をおさらいしておきましょう。

:主語Sと動詞Vを含む 単語の集まり。(S + V)

:少なくとも1つ以上の節を含む。2つ以上の節を持つ文もある。

接続詞:語句と語句を繋ぎ、また「節」と「節」 を繋ぐ。
            if, when, after, before等は接続詞。

従位節:2つ以上の節がある場合、片方の節(S+V) が 他方の節(S+V) を副詞的に修飾する場合、あるいは 他方の節 (S+V) の 動詞の目的語になる場合、従位節という。

if, when, after, before等 に続く節(S+V) は従位節と呼ばれ、他方の節(S+V)を副詞的に修飾する。この場合、他方の節(S+V) を 主節 という。

If (従位節), (主節).       /    When (従位節), (主節).

(主節), after (従位節).  /    (主節), before (従位節). など。

 

2. 次に will とは、どの様な意味なのか Longman Dictionary of Contemporary English で見ます。

名詞:
 1) Determination:決意
 2) Legal Document ・・・:遺言
 3) What somebody wants:意向、意思

動詞:
 1) Future:(未来に) ~となるであろう。
 2) Willing to do something:合意して行う、意思を持って行う、~のつもりである。
 3) その他

名詞:will の基本的意味は「意思」「つもり」ですから、動詞になると「~ するつもり」として未来を表すのは納得できます。

それが「意思がないだろう」と思われている天候などにも拡張されて It will probably rain tomorrow. などにも使われます。学校では「~でしょう」と習うものです。

 

3. If ~節、When ~節でwill をどう使うかNative Speakersの指導法を見ましょう。

“Should I Use Will or Would in an If-Clause?” というサイトを見ます。

https://www.grammarly.com/blog/will-would-in-if-clause/

このサイトに書かれている内容は以下のようになります。

 1) 従位節:If ~、When ~の中に「通常は」will は用いられない。

 2) If ~節、When ~節 の行動が、主節の行動の結果として起きる場合は will を使う。 

     If aspirin will ease my headache, I will take a couple tonight instead of this horrible medicine.

     アスピリンが(呑んだ後に)頭痛を軽減してくれるなら、今夜はこのひどい薬ではなく、アスピリンを2粒呑むつもりだ。

3) If ~節で 「 に合意するならば、 のつもりならば」 と言う時は、willを使う。

     I think I will warm some water for tea if you will excuse me. 

     もしよろしければ、お茶のためのお湯を沸かそうと思いますが。

If ~節、When ~節については、この3点の理解でよいと思います。

 

4. after ~節、before ~節については落ちついて考えれば判断できます。

次の2例を見て下さい。

 1) I will go to the movie after I finish my homework.
     宿題を終えた後に、映画に行くつもりです。

 2) He will buy a house before his son is born.
     彼は息子が生まれる前に、家を買うつもりです。

after ~節は「(~の事態)の後で」を意味し、before ~節は「(~の事態)の前に」を意味します。

ここで(~の事態)の内容を考えます。 

例文1の場合は 「宿題を終える:I finish my homework」の後です。「I will finish my homework:宿題を終えるつもり」の後 ではありません。

例文2の場合は「彼の息子が生まれる:his son is born」の前です。「his son will be born:彼の息子が生まれるであろう」の前ではありません。

これらの例では、将来のことでも will を用いることはありません。

(補足)
日本語は、従位節に当たる「~の後で」の場合は完了を意味する「宿題を終えた」という過去形になります。

「~の前に」の場合は未完了なので「彼の息子が生まれる」という現在形になります。

そして 日本語は 主節の時制が変わっても、従位節の時制は変わりません。

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I’m excited to be back. 英語では、感情は 外部の刺激で引き出される。

Journal Review January 29th, 2020に次のゴルフ関連記事がありました。

Young stars Jon Rahm and Justin Thomas are perfectly content at TPC Scottsdale for the rowdy tournament that opens Thursday.
I’m excited to be back,” Thomas said. “This is a course that I enjoy. I feel like it sets up well for my game, if I can execute properly.”

日本語訳: 若きスターJon RahmとJustin Thomasは、TPCスコッツデール ゴルフクラブで木曜から開始された大荒れのトーナメントで極めて満足のようすである。
「戻ってこれて 興奮しているよ」とThomasは言った。「ここは僕が楽しめるコースの一つなんだ。僕がきちんとプレイすると、このコースは僕のゲーム運びにうまくなじんでくれるようだ。(=自分のプレイスタイルに合っていて、いいスコアを出させてくれる。)」

日本語では「私は 興奮している」と 自動詞で表現します。

英語では「感情は 外の要因によって引き出される」⇒「他動詞の受身となる」例が多くあります。exciteは「興奮させる」という他動詞なので、私は興奮しているは、その受身形で I’m excited. となります。

interestsurprise は お馴染みで間違える人は少ないと思います。

I’m interested in what voters really care about.
僕は、有権者が本当は何に関心があるのかに興味があるんだ。
The movie was interesting.

I’m surprised at the news.
The news was surprising to me.

しかし、excite になると、つい日本語に引きずられて 自動詞のように使ってしまうことがありませんか?

ある学生さんが、「僕は興奮しているんだ」と言いたくて、I’m exciting! I’m exciting! と連呼したそうです。「僕はスゴイ人間 なんだ!」と連呼する感じですね。

喜怒哀楽に関する動詞please, anger, sadden, enjoy も他動詞で使います。

I’m pleased to be in the final.
決勝戦に進めて嬉しい。

The question clearly angered her.
その質問は明らかに彼女を怒らせた。

Those who knew her are saddened by her death.
彼女を知るものは、その死を悲しんでいる。

I really enjoyed myself.
僕は 本当に楽しんだよ。

激しく感情を揺らす動詞move, touch, inspire などもあります。

Tom was deeply moved by what he heard.
Tom は、聴いた話に感動した。

I was touched by her kindness to my mother.
私は、私の母に対する彼女の親切さに心を打たれた。

The novel was inspired by a real story.
その小説は ある実話に触発されたものだった。

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「映画の英語音声が聴き取れない」 と悩まないこと。

「映画の英語音声が聴き取れない」 と悩む必要はありません。

 

1. 私も、初めてアメリカに滞在した時に、映画を週4本は見ていました。

ある簡単な会話が聴き取れなくて 同じ映画を30回見たこともあります。

映画の種類によっても聴き取りの難しさは異なります。細やかな心理描写を描く映画は難しいです。

その後仕事で、45ヶ国を訪問して、あまり困ったことはありませんでした。

それでも 初めてのハリウッド映画が全て聴き取れるわけではありません。

仕事の英語の方が分り易いものです。

TOEICのListening & Reading (2017年) は960点です。

 

2. 映画の英語が聴き取れない理由を「アメリカ英語の本当の発音を、自分で発音しないから」という1点に絞る人がいます。

一理ありますが、それだけではありません。

確かにアメリカ英語の発音の傾向を知ることは重要です。

しかし、貴方が出会う英語はアメリカ英語ばかりではありません。

London で Cockney 訛りの人と 話す時は 別の苦労がありますし、各国で英語発音の状況は違います。

Formalな挨拶をする場合は、むしろ貴方が中学校で学んだ英語が役にたちます。

(参考) アメリカ英語の特徴:

          https://allabout.co.jp/gm/gc/50411/

          http://www.americanaccent.com/liaisons.html

 

3.語彙が少ない。

試しに 英語のScriptがついた TEDのVideo Clipを見て下さい。

英語の内容が示されても理解できないとしたら、語彙不足 の可能性があります。

スピードについていくには、訳さずに流れを理解してゆく必要があります。

 

4.予想していない表現である。

私もSabrinaという映画で、短い・簡単な表現が聴き取れないことがありました。

      https://www.youtube.com/watch?v=x3aNIqtmdPg

Davidが  ”I’m fine. How are you?” の後に言う一言です。

こういう表現は、自分でも発音して身に染みこませていけば 予想の範囲に入るので聴き取れます。

しかし貴方が出会う全ての表現を、前もって身に染みこませておくのは難しい作業です。

焦らず、出会った時に身につけていきましょう。

 

4. アメリカ在住の アメリカ人が日本語を勉強していると仮定しましょう。

その人が、日本のテレビドラマを見たら次の様な会話があったとします。

「ちょっと 言ってる ことが判らないんですが。」 

「ア?ンダトコラアー!サンドイッチマンジャネエエンダー コラ」

これを聴いてアメリカ人が「僕は 日本のテレビドラマを聴き取れない」 と悩むのは正解でしょうか?

「ア?ンダトコラアー!」 の部分は、日本の一部の人がこういう話し方をするという知識がいります。

もし、理解して覚えたとしても、外国人としては使わない方がよいでしょう。

「サンドイッチマンジャネエエンダー」は、人気漫才師のサンドイッチマンのやり取りを知らないと理解できません。

つまり、 日本に在住して数年以上学ばないと、中々わからないのです。

 

5. 英語の達人である松本道弘氏が、若い頃、英語の歌で聴き取れない部分がありました。

「オーケーカ」と聞こえるのだが、よく調べたら the Old Cape Cod 「あの 古い タラ岬」 だったということです。

これも 米国マサチューセッツ州に Cape Cod という 人気の岬 があると知らなければ聴き取れません。 

単語と発音の話だけでは片付かない、文化背景・生活背景 があるのです。

アメリカ英語を全て聴き取りたいとしたら、アメリカに生まれ、アメリカで教育を受け、アメリカで生活しない限り難しいでしょう。

 

6. 日本人が 外国語で Communicationする 根本の目標は何でしょうか?

1) 自分の言いたいことが言える。

2) 相手の話の流れはわかる。(言いたいことは判る。)

この2つです。

 

7. 話の流れが判るというのは、途中に判らない専門用語があっても、相手の言わんとすることは判るということです。

日本人が 日本の医療ドラマを見ていると、様々な医療用語が飛び交います。

ALS、FFP、心囊穿刺など。これらの専門用語は 判らなくても 話の流れはわかります。

TOEIC の Listeningでも、途中で不明な部分があっても、そこに引っかかって止まってはいけません。

英語の流れについてゆく努力をしていると全体が判ることが多くなります。

あまり基礎的な語句を知らないと、流れを理解するに至らないので、そこは勉強しておく必要があります。

英単語で 3000語は 必要でしょう。

 

8. 自分の言いたいことが言える為には 「言いたい事を持つ」 必要があります。

言いたい事がなければ 英語なんて出てきません。

身の周りの必要に迫られて言うことは、

”Would you tell me how to get there?” などの基礎的な英文を身につけておくことです。

仕事で交渉する時は、必然的に 言いたい事 が出てきます。

あらかじめ、要点を整理して英語にしておけばよいのです。

それ以外に、説明したい日本の文化 や 主張したい信念があればそれを英語にしておきましょう。

環境問題で Sweden の Greta E. Thunberg 嬢が有名です。

私は 憎しみをこめたあの表情は好きになれませんが、自分が主張したい事があるからこそ、あれほど議論を展開できるのでしょう。

 

(おまけ) 3項 Sabrinaでの表現は ”and I might add,” です。

 

9. 「これだけ!英語超入門」 は最も効果的・経済的な英語学習法です。

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英語学習に文法教育は必要か?

英語学習に文法が必要かどうかという問題は長く議論されています。全く必要ないという論者もいます。

(文法教育・否定派):各氏の発言は参考情報として 後半に掲載します。

祐樹せつら氏:英語教育者

(文法教育・擁護派)

鳥飼玖美子氏:立教大学名誉教授

澤口俊之氏 :脳科学者

 

私の考え方は次の通りです。「文法は『言語を理解する為に』産まれましたが、文法が学派別の難しい学問になり、英語嫌いを生みました。難しい学問ではなく、日本語と英語の『本質的な仕組み・性格』の違いを知る『道具』を学びましょう。その為に、文法の基礎用語も使います。」(これだけ!英語の4技能 から引用)

 

文法は「言語の構造」を理解するために誕生したもので、外国語を学ぶ時には「言語の構造」の理解は当然必要です。しかし、その為に 「先ず 学者が使う 文法用語 を理解しろ」というので、解らなくなるのです。

学者が作る学説ですから、当然 用語は 取りつきにくいし、「英文法」の場合は英語で成立したGrammarからの翻訳が入りますので余計に分かりにくいのです。

 

To不定詞 とか 原形不定詞 とか言いますが 不定詞 ( infinitive )とは何のことでしょう。通常の動詞の使い方が、人称(私、貴方、彼ら・・)や 時制(現在、過去)などで定まるので「定動詞」です。それに対し、不定詞は人称や時制に「限定されない、つまり 変化しない」のです。日本語の感覚で言うと「不定」の逆で「最初から 定まっている」ようにも感じます。 このような厄介な言葉を覚える必要があるのでしょうか。

さらに厄介なのは、人称や時制に限定されない のは「不定詞」だけではなく、現在分詞や過去分詞も同じで、これらはまとめて「準動詞」と呼ばれます。

 

英語の使い方を覚えるだけならば、「動詞の『To形』 や『原形』は このように使う」 でいいでしょう。

現在分詞 と 動名詞 もそうです。「Ing形はこのような使い方がある」で良いと思います。

 

ゴルフのスイングを覚えるのに、200ページの技術書を先ず覚えるようなものです。2秒間のスイングを覚えるのに役立つとしたら、要点はA4・2ページでまとめないと無理ですよね。


というわけで 結論:
英語を学ぶには、英語と日本語の「本質的な仕組み・性格」の違いを知りましょう。難しい文法用語はある程度やさしく言い直して、必要な分だけ理解しましょう。

 

(参考情報)各氏の意見内容:

 

祐樹せつら氏:英語教育者

「英文法を知らなくても」英語は話せるということです。これは僕が勝手に言っていることではないです。
世界の人が証明してくれていることですのでね。いわば世界の常識です。

英文法は、解説にハマると手がつけられなくなります。なぜなら英文法はしょせん、学者が勝手に作った後付けルールだからです。穴だらけのルールなので、真面目に取り組むと馬鹿をみます。あくまで「参考」と捉えるのが正解。(同氏のメールマガジンから。)

 

鳥飼玖美子氏:立教大学名誉教授

それでも、やはり文法規則は知っている必要があるのです。なぜって、知らないとセンテンスを組み立てられないし、センテンスを作れないとまともな会話ができないからです。(著書「本物の英語力」から)

 

澤口俊之氏:脳科学者

2018年6月13日のホンマでっかTVで「むしろ今までの研究では文法を学んでいた方が後々会話力が伸びるということが判っている」と発言。